お知らせ
口腔内の清掃不良が続くと…?
2020.9.17
目次
こんにちは。川口の歯医者「医療法人社団歯友会 赤羽歯科 川口診療所」の歯科衛生士 松尾です。
連日の猛暑の中、皆様いかがお過ごしでしょうか。
コロナ禍の中、感染予防に疲れたりしていないでしょうか。
重ねて熱中症に対しても注意が必要で、大変な状況が続きますが、この困難を乗り越えるためにも力を合わせて頑張りましょう。
話は変わりますが体の免疫を高める為には口腔ケアが重要だと思われます。
自身の口腔内にどれくらい磨き残しがあるのか把握していますか?
歯ブラシやフロス・歯間ブラシを用いても100%完璧に磨けている方は多くはいません。
しかし磨き残しが大量にある場合だとどうなるでしょうか。
口腔内の清掃不良が及ぼす影響についてお話します。
プラーク(歯垢)が形成されるメカニズム
鏡でお口の中を見ると歯の表面や歯と歯肉の境目、歯と歯の間に付着している白色、黄白色のネバネバした塊をプラーク(歯垢)と呼びます。
基本的には細菌は唾液によって流されていきますが、歯磨きを行わないと数えきれない量の細菌が巣を作り、その後別の様々な種類の細菌も取り込まれ巣が育ちます。
育っていくにつれ、唾液の作用では中々取れません。
水に溶けにくい性質になり、歯ブラシ等でないと落ちません。
清掃不良、または見た目
プラークの蓄積が続き長引くと今度は歯石沈着、歯肉の炎症、虫歯、酷くなれば歯周炎になっていきます。
歯石は唾液中のカルシウムやリンと結びついてプラークが溜まっているところで石灰化して硬い塊になります。
表面はザラザラしているため、その上にさらにプラークが付着しやすくなります。
また、目には見えないほどのスポンジ状の穴がたくさんあり、そこに細菌が住みつき毒素を出します。
清掃不良が続き、状況が悪化すると歯肉は赤くなりプラークは歯周ポケットにまで入り込んでいくので目視できないところにも歯石がついてしまいます。
それぞれの症状
歯に穴が開いて軟らかくなっている状態を「虫歯」といいますがこれは食べ物の中に含まれる糖質を餌としている虫歯菌がどんどん酸を作り出して歯を溶かしているからです。
一度開いた穴は自力では元に戻らず、放置すると穴は大きくなり最悪神経にまで進んでいれば神経を取ることもあるので早めの治療が必要です。
プラークは細菌の塊なので歯肉にも悪影響を及ぼします。(出血、腫れ等の症状)
歯肉に限局していると歯磨き次第では症状は改善されます。
歯周ポケット内に入り込んだプラークが歯石となると症状は重くなり歯周炎となります。
これは歯肉が下がり歯が長く見えたり、重度になってくるとあるいは赤くブヨブヨと腫れ膿がでたり口臭も気になりだします。
骨が溶けていく病気なので最終的にはグラグラしだし、しっかり噛めなかったり自然と抜けてしまいます。
痛みを伴うことも…。
セルフケアを大事に
歯科医院でクリーニングを行って一度綺麗になったとしても食事は毎日摂るのでセルフケアを怠っていてはすぐに歯石がたまり悪循環が続いてしまいます。
正しい歯の磨き方、補助的清掃道具を使用し虫歯や歯周病になりにくいお口の中を目指しましょう。
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