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保隙装置って何?

2024.10.03

目次

みなさんこんにちは!

川口・鳩ヶ谷の歯医者「医療法人社団歯友会 赤羽歯科 川口診療所」の歯科医師の仲里です。

みなさんは、お子さんの乳歯(子供の歯)が虫歯や外傷などで早期に喪失してしまった場合そのまま放置していませんか?いずれ永久歯(大人の歯)に生え変わるからといってそのままにしておくと様々な問題が起きてしまいます。そこで今回は乳歯(子供の歯)が早く抜けてしまった場合に使用する「保隙装置」についてお話していきます。

保隙装置とは

保隙装置とは、小児歯科でよく使用される器具の1つです。永久歯(大人の歯)が正しい位置に生えてくることをサポートし、歯列を正しい位置に保つと言う役割を担っています。

例えば、乳歯(子供の歯)の虫歯がかなり大きく抜かないといけなくなったり、転んでしまい歯をぶつけてしまったりと生え変わりの時期の前に乳歯(子供の歯)を失った場合に使用します。乳歯(子供の歯)が生え変わりの前に失われると、隣の歯が倒れこんできたり、移動したりと永久歯(大人の歯)の萌出するスペースを失ってしまい正しい位置に生えてこなくなります。

そこで役立つのが保隙装置です。乳歯(子供の歯)を失った場合でも永久歯(大人の歯)が生えてくるスペースを保ちます。隣の歯が移動してくることを防ぎ、永久歯(大人の歯)が正しい位置にまっすぐ生えてくるように誘導する装置です。

保隙装置の種類

主な保隙装置の種類をご説明します。

バンドループ・クラウンループ:歯にバンドをまいたり、乳歯冠という歯の被せ物を被せ、ループを取り付けます。太いワイヤーで歯を支える事で空いてしまったスペースに倒れこんでしまう事を防ぎます。完全に固定される為、自由に取り外しは出来ません。

可撤保隙装置:ご自身で取り外しができる装置です。代表的なものとしては、小児義歯(入れ歯)があります。食事や歯磨きの際は外すことができますが、夜寝るときなど一定時間は使用して頂かないといけません。低年齢で協力状態が得られない子供には不向きかもしれませんが、前歯などスペース確保には有効的です。

保隙装置の使用する際の注意点

保隙装置を取り扱う際には、清潔な状態を保ち続ける事が重要です。ワイヤー部分は普段よりも磨きづらく汚れが付きやすい為、気を使って磨くようにして下さい。また、可撤保隙装置を使用する場合は正しい装着・取り外しが必要です。無理な力を加えたり、歪んだ状態で使用してしまうと問題を引き起こしてしまいます。子供の成長に伴い装置が合わなくなる場合があります。装置に違和感を感じたり取り外しが困難になった場合は、直ちに担当の歯科医師に相談してください。

子どもの乳歯のことでお悩みの方は、川口・鳩ケ谷の歯医者『医療法人社団歯友会 赤羽歯科 川口診療所』にご相談ください。

監修者情報

院長・歯科医師

原口

慎太郎

平成13年4月 川口診療所 勤務
令和2年10月 川口診療所 院長就任

当院は、安心・丁寧で幅広い診療を心がけることで、地域のみなさんお口を健康だけでなく審美性を含めてトータルでサポートします。
そのため、当院では患者さんとのヒアリングを重視。
患者さん一人一人のご要望をきちんと汲み取ったうえで診療の提案を行っています。歯科治療を通して「噛むことの重要性」「食事の楽しさ」を実感していただくことが、当院の目標です。