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痛く無い麻酔注射

2022.4.16

目次

こんにちは。川口、鳩ヶ谷の歯科医院『医療法人社団 歯友会 赤羽歯科川口診療所』歯科医師の櫻田です。
本日は当院で治療してを行う際に使用する、局所麻酔について説明させて頂きます。
「麻酔」の中にはいくつか種類があって、大きく分けて全身麻酔と局所麻酔という二つの種類があります。
一般的な歯科医院での治療に用いられるのはこのうちの局所麻酔で、治療したい場所の感覚だけを麻痺させるものになります。
この局所麻酔では、お口の中の歯ぐきに直接注射するのですが、この麻酔の注射自体が痛くて苦手な方も多いかと思います。
当院では、なるべく痛くなく麻酔の注射を受けていただけるよういくつか工夫していることがありますので、本日はそれらについてご説明させていただこうかと思います。

歯の治療は麻酔が必要なケースがほとんど

皆さんが実際に歯科医院にかかられる理由は様々だと思いますが、初診でかかられた方が一度も麻酔をすること無く治療完了まで辿り着くことはほとんど無いように感じます。お口の中は全身の中でも特に、痛みを感じる痛覚と呼ばれる神経が多く、刺激に敏感に反応しやすいからです。
また、お口の中には常在菌といって外の細菌やウイルスから体を守る菌が多く存在します。お口は体の入り口なので、常在菌が無ければちょっとした事でも食中毒などの重篤な状態に陥ってします。しかし、この常在菌の一種として虫歯菌や歯周病菌も存在しているのです。
もともとかなり敏感な場所に多量の菌やウイルスが存在しているため、ちょっとしたことがきっかけでお口の中は病気になり、痛みとして現れてきます。
ちなみに、よく「冷たいものがしみる」「熱いものがしみる」などの症状を訴えられることが多いのですが、実は歯の神経は痛みを感じる痛覚の神経しか存在しません。歯が弱っていると、冷たいものも熱いものも痛みとして感じていまいます。このように、痛覚しか存在しないヒトの歯の治療において、痛みを麻痺させる麻酔は避けても避けられないものになります。

よって、歯科の治療においてはかなりの頻度で麻酔が必要になってきます。頻繁に行わなければいけないものだからこそ、より痛みの少ない、ストレスの少ない麻酔であることに越したことは無いかと思います。
次項以降で、当院で実際に行なっている麻酔の種類やポイントについて解説していきたいと思います。

注射の前にまずは表面麻酔

局所麻酔をしっかり効かせるためには、注射による麻酔が不可欠になります。ただ、この注射が多くの方にとってストレスになっているのは間違いありません。当院では、この注射の針を刺す痛みを軽減させるために、表面麻酔というものを使用しています。
注射の前に、この表面麻酔をしっかり効かせることによって、注射の針を刺す痛みをできる限り少なくします。
当院で使用している表面麻酔には次の2種類があります。

塗るタイプの表面麻酔

貼るタイプの表面麻酔

これらをケースによって使い分けています。
実はお口の中のどこに麻酔注射をするかによっても痛みの感じ方が違うのですが、簡単な虫歯の治療などでは「針を刺されたことすら感じなかった」といっていただける事もあるくらい効果があります。ただ、痛みを感じる神経の数や位置はヒトによって様々なので、必ずしも無痛で注射できるというわけではないのでご了承ください。

注射針の太さにもこだわりが!

当院では注射針の太さにもこだわっています。一般的な歯科で使用される注射針の太さは30Gという太さのものになります。

30Gの注射針

30Gと書きましたが、この数字が大きいほど細い注射針になります。
実は注射の針は細ければ細いほど、刺す時の痛みが少ないのです。
なので、当院では35Gの注射針も用意しています。

35Gの注射針

先程も書きましたが、数字が大きくなればなるほど細い針になります。つまり、数字が大きいほど刺す時の痛みが少ないものになります。
これらはケースによって使い分けていますが(麻酔が効きにくい方や、部位によって麻酔が効きにくい場所などは、実は30Gの方が有効な場合もあります。)、もしご要望があれば事前に伝えていただければ対応可能ですので気軽にお申し付けください。

電動の麻酔機もあります!

もう一つ、麻酔注射の痛みを少なくする要因としては、麻酔注射のスピードにあります。
麻酔注射はゆっくり注入すればするほど痛みは少ないのですが、注射する部位によって歯茎の硬さの違いがあり、一定のスピードで注入していくのは非常に難しい事です。時には大柄な男性歯科医師が握力が無くなるくらい力を込めても麻酔薬が入っていかない事もあります。
そのような場合、当院では電動の麻酔機を使用しています。

電動の麻酔機

これを使用することによって、どんな場所でも一定のゆっくりとしたスピードで麻酔薬を注入する事ができるため、麻酔薬注入時の痛みを大幅に軽減させる事ができます。

まとめ

いかがだったでしょうか?
実は麻酔注射一つをとっても、歯科医院によってかなり差の出るところではあります。
今回の記事ではご紹介しませんでしたが、当院には今回ご紹介した局所麻酔とは別に、心をリラックスさせる作用のある笑気麻酔というものも用意があります。
なるべく痛く無い麻酔注射・治療をご希望の方は、是非 川口、鳩ヶ谷の歯科医院『医療法人社団 歯友会 赤羽歯科川口診療所』までご連絡ください。

監修者情報

院長・歯科医師

原口

慎太郎

平成13年4月 川口診療所 勤務
令和2年10月 川口診療所 院長就任

当院は、安心・丁寧で幅広い診療を心がけることで、地域のみなさんお口を健康だけでなく審美性を含めてトータルでサポートします。
そのため、当院では患者さんとのヒアリングを重視。
患者さん一人一人のご要望をきちんと汲み取ったうえで診療の提案を行っています。歯科治療を通して「噛むことの重要性」「食事の楽しさ」を実感していただくことが、当院の目標です。