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歯垢と歯石のちがいとは?
2021.10.05
目次
こんにちは川口の歯科医院「医療法人社団歯友会 赤羽歯科 川口診療所」の歯科衛生士の松尾と熊谷です。
今回は歯垢と歯石の違いについてお伝えしていきたいと思います。
歯科医院、またはテレビなどでもよく耳にする「歯垢(しこう)」と「歯石(しせき)」という2つの言葉、みなさんは同じものだと思っていませんか?
実はこの2つは別物です。それぞれどんなものなのかぜひ知っておきましょう。
歯垢とは?
歯の表面に付着している白色または乳白色のネバネバしたものが歯垢の正体です。
別名「プラーク」とも呼ばれます。一見、食べかすのように見えますが、実は食べかすをもとに繁殖した「細菌」の塊で、
歯垢1mgあたりに10億個以上も細菌が存在しているといわれます。
細菌は糖を好むので、糖分を摂取するとどんどん増殖してしまいます。
これを歯磨きせずにそのままにしておくと、菌が生産した酸が歯の表面のエナメル質を溶かし、虫歯を発生させてしまうのです。
そして、歯垢に含まれている細菌が硫化水素などのにおいが強いガスを発生させて口臭を放ちます。
食後およそ、4~8時間ほどで歯垢は作られてしまうため、毎食後の歯磨きが重要になってきます。
歯石とは?
歯垢が歯に溜まったままになると唾液中の成分のカルシウムなどによって硬く石灰化してしまい、歯石となってしまいます。
歯磨きで磨き残した歯垢はおよそ2日間ほどで歯石と変わってしまうと言われています。歯石はその名前の通り石のように硬いため、いったん歯に歯石としてついてしまうと歯ブラシでは取れません。
そのため歯科医院でクリーニングをしてもらい、取り除いてもらわなければならないのです。
その歯石を長期間、放置しておくと歯を支えている骨を溶かしてしまい、歯周病の原因にもなるのです。
歯垢・歯石がつかないためには?
歯垢がつきやすい場所として、「歯と歯の間・奥歯の噛み合っている溝・歯と歯肉の境目」です。
歯垢・歯石による虫歯や歯周病を予防するためには食後の歯磨きをしっかりして頂くことが重要です。
歯垢をとるためには歯磨きに加えて、デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助清掃用具を併用して歯に溜まった歯垢をしっかり取り除くことが大切です。
歯磨きの際には歯ブラシの毛先を歯と歯肉の間にあて、毛先が広がらないように1本ずつ優しく丁寧に磨くのがコツです。
歯磨きの方法には歯ブラシを左右に動かす「横磨き」や、歯ブラシを前歯に対して垂直にあてるようにして磨く「タテ磨き」などがあります。
また、歯ブラシだけで歯を磨いても口の中には約60~70%もの歯垢が残ってしまいます。
つまり実際は約30~40%しか磨けていないのです。
歯と歯の間をきれいにするのは歯ブラシだけでは難しいため、デンタルフロスや歯間ブラシなどを併用することでより、効率的に歯垢を除去することができます。
歯石は歯垢が固まった状態なので歯ブラシやデンタルフロスを使っても除去することはできません。
自分で無理に取ろうとすると歯や歯肉を傷つけてしまいしみたりする恐れがあります。
しっかりと歯磨きを!
歯石ができると歯科医院でしか除去できないので、いかに日々のご自身のケアで歯垢をしっかり落とすかが大切になってきます。
どんなに歯磨きが上手な方でも100%の歯垢を取り切ることは難しいので定期的に歯科医院でのプロフェッショナルケアを受け、正しい磨き方を教わったりするなど日頃から歯垢を溜めないよう歯磨きをがんばることが大切です。
クリーニング・歯磨き指導を希望される場合は、担当医までお気軽にご相談下さい。
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