お知らせ
親知らずの抜歯について
2021.6.01
目次
こんにちは。
川口の歯科医院「医療法人社団体 歯友会 赤羽歯科川口診療所」歯科医師の仲里です。
今回は親知らずの抜歯についてお話していこうと思います。
親知らずを抜くべきなのか、抜かないべきなのか悩んでいる方がたくさんいらっしゃると思いますが、必ずしも親知らずは抜かないといけないという事はありません。親知らずを抜くべき症状や抜かなくてもでもいい症例を紹介していきます。
親知らずって何?
抜くべきか抜かなくてもいいのかをお話しする前に、親知らずが一体何なのかをご説明させていただきます。
親知らずとは前から数えると8番目に生えている歯の事を言います。奥歯なかでも一番奥の歯です。なので一番奥の歯が親知らずだと思っている人が多いと思いますが、実際には親知らずが生えてなく7番目の歯の事を親知らずだと勘違いしている人もいると思います。18歳から20歳くらいで生えてくることが多いですが、人によっては30歳を過ぎてから生えてくる方もいます。
親知らずの萌出異常(ほうしゅついじょう)が起こりやすい原因としては太古の時代の食生活が大きく関わっているという説があります。はるか昔の人々は生肉や硬い木の実などをよく食べていたとされています。そのため顎が大きく発達し、親知らずも正常な歯として生えており、硬い物をかむために大きな役割を果たしていたと言われています。しかし、私たちが住む現在では料理の技術が格段に上がり柔らかい食べ物が増えていったため、人間の顎は徐々に小さくなっていき親知らずが生えてくる場所がなくなってしまったと言われています。
抜くべき親知らず
1・虫歯になるリスクが高い
虫歯や歯周病になっている場合は早めに抜くことをおすすめします。また、虫歯や歯周病になりそうな可能性が高い場合も抜くことをおすすめします。特に親知らずが横に生えている場合や、斜めに生えている場合だと手前の歯との間に磨きにくい隙間ができる為、食べ物が詰まりやすくなり、虫歯や歯周病になりやすくなります。
虫歯の予防や歯周病の予防として親知らずを抜いてしまっても良いでしょう。
2・歯茎が腫れている
親知らずの周囲の歯茎に炎症が起きてしまっている場合も早めに抜くことをおすすめします。腫れている状態を放っておくと、智歯周囲炎と言って段階を追って悪くなっていきます。まず触ると痛い、膿が沢山出てくる、出血が止まらないなどの症状が見られます。その後、腫れている範囲が徐々に大きくなり、物を飲み込むことができなくなったり、口を開けるのが非常に難しくなったりします。また、ほっぺたが大きく腫れてきたり、発熱、倦怠感を感じたりします。私自身も学生の頃経験しており、非常につらかった思いをした経験があります。痛みは繰り返すことが多い為、痛みが引いた後に早めの抜歯が最善でしょう。
3.噛み合わせに影響が出ている
親知らずの生え方に問題がある為、歯並びが悪くなり噛み合わせに影響が出てしまいます。噛み合わせに影響が出てしまうと顎関節症などの症状を引き起こしてしまいます。放置すると悪化してしまうため早めに抜歯することをおすすめします。また矯正治療を考えてる方も抜いたほうがいい可能性もあります。
抜かないでもいい症例
抜かなくてもいい親知らずとは、①正しく生えてきており②歯茎に炎症を起こすこともなく③むしばになることもなく④噛み合わせもよくしっかりと噛めている場合です。
ご自身の親知らずが現在どのような状況なのか、一度検査してみるのが一番良いです。
親知らずが気になる方は是非、一度当院にお気軽にご相談下さい。
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